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考えることが楽になる思考の補助線①_因数分解(ブレイクダウン)

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taka@your mentorです。社会人、特に若手の皆さんはこれまで「考える」とはどういうことか、と悩んだ経験があるかもしれません。私も社会人になりたての頃は「考える」ということがどういうことなのかよく分からずにずっと悩んできました。上司からは人のコピーばかりではなく、「自分で考えろ」と言われ続けてきました。ロジカルシンキング、クリティカルシンキングなどグロービス系の本は早いうちに読んだものの、27歳頃の私にはいまいち理解できずにモヤモヤしていたのを覚えています。

 

その時は、確立された「考える」方法というか、もれなく、ダブりなく、深く、短時間で解を導ける、唯一のフォーマットのようなものがあって、その方法に従って進んでいけば誰もが納得してくれる最高な解を導ける何らかがあると思い込んでいました。今、振り返るとそのようなものはなく、置かれる環境が違えばアプローチも異なるでしょうし、切り口も異なってきます。結局はその局面、局面で自力で問いを設定し、脳みそに汗を書きながら考え続ける必要があるということを学びました。

 

簡単に解を導く魔法のツールは残念ながら存在しないことを経験を通して学びましたが、もがき苦しむ中でいくつかのことも分かってきました。それは、考えるきっかけ(切り口)のヒントを与えてくれたり、深堀りや具体化の手助けをしてくれたりする、役に立つ思考のサポートツールが存在するということです。私はこれを「思考の補助線」と読んでいます。

 

これらの思考スキルを身につけることで考えることが随分楽になり、周りからは考えるのが得意な人と認識してもらえるようになりました。他人の評価はさておき、考えることが自分の中で非常に楽しくなり、周りとの差別化のポイントとしても有意義で苦労してよかったと感じています。

 

これから何回かに分けて、これまで役に立ってきた思考のサポートツールの紹介をしていきたいと思います。

 

1. 考えることが楽になる補助線①_因数分解

まず、紹介したいのが「因数分解」のテクニックです。これに出会ってから考えることが楽しくなり、考えるということはこういうことか!!というのを実感できた恩人とも言えるツールです。若い頃は考え方が直線的だとか、考えに深みがない、もっといろいろな面から考えろ、などとダメ出しをされまくってきましたが、この因数分解のテクニックに出会ったことで、物事を多面的に構造的に深掘りしていくことができるようになりました。

 

因数分解はその名の通り、要素を上流から下流へと分解していくものです。下流に行くほどより具体的になっていきます。ある課題に直面した時、その課題の原因を特定したり、原因の解消のための解決策やアイデアを洗い出したりするときに使っています。この因数分解の良いところは、上流から下流まで考えやアイデアが網羅的、そして視覚的に見える化が可能になるということです。今回、「収益性が落ちる」という原因分析の事例を載せました。

 

(参考図)筆者作成

 

因数分解で構造的に考え、視覚的に捉えることで、考えやアイディアの抜け漏れを防ぎ、重複を避けることができると言うメリットがあります。いわゆるMECE(モレなく、ダブリなく)状態を作りやすいと言う状態です。

 

そして、似たようなアイディアだったり、対極のアイディアだったり、アイディア同士の関連性が把握しやすくなります。これらの原因やアイデアの深堀り、比較、グルーピングなどはまさしく、考える行為そのものであって、因数分解はこのように思考をサポートしてくれる役に立つ道具です。

 

さらに、上流から下流を通じてこの考えるサイクルを巡らすことでアイディアが広がり、下流になるほどアイディアの具体性を高めることができます。

 

2. 因数分解の切り口の事例たち

今回の事例では因数分解を収益の観点で行いました。具体的には収益を売り上げ、さらに売り上げを単価と販売数量にブレイクダウンしています。収益のもう一つの要素である費用について今回はひとくくりで費用としていますが、費用はさらに製造費用、営業費用、一般管理費用などに分けることもできます。もっと分解するならば費用それぞれの費目別にまで落とし込みがかなり深いところまで具体化することができるはずです。

今回、事例としてあげた収益の因数分解について、その他に考えられる切り口の事例をいくつかあげてみます。ぜひ、皆さん自身の切り口探しのトレーニングの参考としてください。

 

収益を起点とした因数分解の切り口(例)

  • 財務の視点
    → (単価✕数量)ー(製造費用+営業費用・販売費用+一般管理費用)
  • 事業プロセスの視点
    → R&D、資材購買、生産、品質管理、マーケティング、営業、アドミニストレーション(財務経理、人事など)
  • 製品セグメントの視点
    → コンシューマー(一般消費者=BtoC)/プロフェッショナル(企業=BtoB
    → ロイヤルカスタマー、一般カスタマー、ノンロイヤルカスタマー(その商品ではないとダメというわけではない人)
    → 価格訴求型商品、付加価値訴求商品
  • 地理的セグメントの視点
    → 国内(更に都道府県別など)、海外(地域別=アジア、北米、欧州など)
  • 顧客の購買プロセスの視点
    → 知る(認知、研究)、検討(比較)、選ぶ(選択・購入)、リピート

 

因数分解の項目は広げようと思うとどこまでも広がりますし、深堀をしようと思えばどこまでも掘り進めることができます。さらに、皆さんの経験やオリジナリティーのある独自の見方で視点を拡大したり、因数を深掘りをしていけば、それは皆さん自身のユニークな分析の切り口として高い付加価値を生み出すことになります。これは経験や物の見方が大きく関わってくるので、自分だったらどのような切り口で深掘りをしていくかと言う、好奇心を持って生活するとこの能力は向上していくはずです。

 

ただし、意味なく広げ過ぎたり、深堀りのしすぎは混乱の元となりますし、時間の無駄ですのである程度、横と縦に広がりが出た時点でその中で優先順位をつけ、更に分析、課題の打ち手を検討するなどのプロセスに入ることに気を配ってください。MECEのワナはこういうところにあります。完全な因数分解とその解を見つけることが目的ではありません。目的は具体的な打ち手の設定と実行です。

 

最後に今回の因数分解を支援してくれるソフトウェアとして以前に紹介した、「xmind」があります。これを使うことで因数分解をスムーズに行うことができます。無料バージョンもあり、これだけでも多くのことをできる優秀なソフトウェアですので、一度、試してみてください。

 

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