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チームの生産性を下げる一番の原因、それは上司かもしれない

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1. 会社でもっとも大切なリソース、それは人(ヒト)

会社のリソースとして、「ヒト」、「モノ」、「カネ」が大切であることをよく耳にします。この3つの要素はそれぞれ重要でどれか一つ大きくかけても経営がうまく行かないことは、今、実際に会社を経営する立場になってより理解できるようになりました。

 

ただ、その中でも「ヒト」は特に重要だと言うのが、今の私の理解です。どの本で読んだか忘れてしまったのですが、「ヒト」が特に大切な理由として、他の二つのリソースがそれぞれの努力で増えたり、減ったりすることはない一方で、「ヒト」だけがその動き次第で他のリソースを増やしたり、減らしたりするできる、と言ったことが書かれていました。本当にその通りだと思います。

 

では、私たちはその大切なリソースである「ヒト」に対して、尊重するような対応を取っているかというと、自信を持って「YES」というのはなかなか難しいと言うのが、自分を振り返っての回答です。特に上司や上の役職の人こそリソースマネジメントの観点でもっと「ヒト(人)」に対する配慮が必要ではないかと言うことを、チームの生産性の観点から見てみたいと思います。

 

2. 人に無礼であることでこれだけのことが起きる!!

「THINK CIVILITY(「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である) クリスティーン・ポラス 東洋経済新報社」を読んでいます。人が不機嫌になったり、礼節を欠く言動が、個人、企業にどれだけのロスをもたらしているか、と言うことを様々な数字付きの実証データで示し、これを避けるために必要な考え方、手段について解説した内容です。

 

中でも興味深いのが、無礼な人がもたらす損失(コスト)の5つとして、以下のケースが挙げられています。

無礼な人がもたらすコスト

  • 無礼な人は同僚の健康を害する
  • 無礼な人は会社に損害をもたらす(アメリカ経済全体で年間 5,000億ドル=約50兆円!!)
  • 無礼な人はまわりの思考能力を下げる
  • 無礼な人はまわりの認知能力を下げる
  • 無礼なひとはまわりを攻撃的にする

引用:「THINK CIVILITY(「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である) クリスティーン・ポラス 東洋経済新報社」

 

どうでしょうか。最悪ですね。どれひとつ取ってもチームや人の生産性を上げるどころか、著しく、生産性を下げることばかりです。そして、これは大半の人はこれらのことは言葉にしなくても、頭では理解していることばかりだと思います。それでも、職場から不機嫌さは無くならないし、上司、同僚、部下を問わず、無礼な振る舞いも存在し続けています

 

この本を読んでいて感じたのですが、パワハラだとかモラハラというのは人権上の問題として扱われることが多く、そこは重要なポイントです。私の提案としては、これを少しでもなくすためには、企業はこの問題を人権問題として扱うことに加えて、経営戦略・組織戦略レベルで真剣に考えてみませんか、ということです。

 

人権問題、会社の名声・評判、コンプライアンスという面に加えて、重要な資産である人のパフォーマンスや生産性を下げることは会社のパフォーマンスを下げることと同じですので、これは重要な経営戦略・組織戦略上の問題です。会社がこれを経営戦略の問題として捉えるならば、さらに緊張感を持ってこの大きな問題を直視する機会が増えるのではないかと思います。

 

3. チームの生産性を落とす一番の原因、それは上司かもしれない

上司や高い立場の人たちは、自分たちの振る舞いがどの程度の影響力を持つのか、どの程度チームのパフォーマンス、生産性を上下させているのか、ということに敏感になる必要があります。明らかに問題がある人については教育的指導が必要になることもあるかもしれませんが、その場合でも感情的になり、周りに不快感を与えることは避けたいものです。

 

私もよく感じますが、部下や同僚の人たちは本当に上司をよくみています。しかも、それはすぐに人から人へ、伝わっていきます。そして、自分の雰囲気が気分がそのまま部門や会社全体の雰囲気になっていくんです。自分でも驚きましたが、実際に自分がその立場になってよく分かりました。自分の気分や振る舞いが、チームの生産性に影響を与えるのは間違いありません。

 

中長期的にみて機嫌よく、ポジティブな気持ちでいたり、それを表現したり、伝えたりすることは、パフォーマンスを押し上げる方向に働くと思います。今回の本でもその辺りの実証数値が出ていますので、気になる人は見てください。これは、心持ちの問題とか啓蒙の問題であると同時に科学的な戦略や組織の問題であるということを管理職として認識する必要がある、そう感じます。

 

もしかすると、ポジティブでいたり、機嫌よくしていることは今後、管理職として重要なコンピテンシー(行動特性とか行動パターンなどと言います)や人事考課上の大きな配点ポイントとなる可能性があると思います。これは性格だからとかこれまでこれで結果を出してきたからとか、言っていられない状況がやってくるのではないでしょうか。周りの人、会社、そして自分自身を守るためにも、毎日、少しでもいいので機嫌よく、ポジティブにし、これを長く続けられるようコツコツと積み上げる必要がある、と感じます。

 

【参考】今回引用した書籍の紹介

書籍名:THINK CIVILITY(「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である)
著者名:クリスティーン・ポラス 他1名
ページ数:344ページ
発行日:2019年6月28日
読了に要した時間:4.0時間

 

 

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