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考えずに悩んでいませんか?仕事や課題解決の悩みを減らしてくれるテクニックがあります。

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Taka(@taka_learnwork)です。
今回は、仕事では切っても切り離せない「課題解決」について、その第一歩となる「課題の設定」方法について、過去の自分に対するアドバイスとして書きたいと思います。

 

1. 悩まずに考える

私はキャリアのスタート当初から30歳少し過ぎるまで、「悩まずに、考えろ」と上司、先輩から何度も注意されてきました。私自身の中では「考えているつもり」でしたが、周りからは悩んでいるようにしか見えなかったようです。

しかし、今、振り返ってみると、確かにそれは考える(=問題解決)ではなく、悩んで同じところをグルグルと回っている状態だったなと理解できます。

 

2. 「悩む」とはどういうことか、私の場合

「悩む」とはどういう状態を指すのか。当時の自分を振り返ると以下のような傾向でした。努力の割には結果は出ず、やり直しの繰り返しで疲弊していくパターンの典型例です。

 

悩んでいる状態の特徴(私の場合)

  • a. 何を解消(問題解決)したらいいのか、その対象が分かっていない(そもそも、何をやりたいんだっけ・・・)
  • b. もしくは、思いつく課題対象が多すぎて絞り切れていない(あれもこれもやらなくては・・・)
  • c. 結果、無数の課題に対して、解決策を抜けもれなく出そうとしてその作業量に圧倒される(あれもこれもやらなくては・・・その2)
  • d. 解決策の検討では、方向性やストーリー(流れ)を検討することなく、とにかくアイデアを絞り出し、数で勝負する(気合で乗り切れ・・・)
  • e. 完成度が高くなるまでは上司や周りに相談せず、完成した時点で上司に評価を仰ぎ、結果的に筋が違うと指摘される(早く言ってよ・・・人のせい)

 

a)とb)は課題設定の話です。この課題設定を間違えるとe)のような最初からやり直しとなり大幅に時間を失ったり、課題解決案を検討するc)やd)のプロセスが複雑になり、膨大な作業量の前に肉体的、精神的に疲労困憊という状況になります。過去の私の例では、問題解決策のやり方(cやd)にも多くの課題はありますが、出発点である「課題設定」の段階で大きく外していたということが多かった気がします。

 

私自身、MBAの講義や修士論文の作成を通じて、「クリティカルシンキング」をはじめ多くの考え方のテクニックを学んできました。しかし、これらの技術を使う前に、まずは、「何に対して解を出そうとするのか」という正しい問いを立て、正しく問題や課題を設定することが、全体を左右することを学びました。

 

「課題解決」にとりかかる前に「正しい、課題の設定」を、これがポイントです。

 

3. 正しい「課題提起」のルール

正しい課題設定とは何か。考えるヒントとして、課題設定の時に私たちがやりがちなミスについて、「ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール(鈴木鋭智著)」の内容を参考に考えてみます。自分が課題だと思っていたことが本当は本質的な課題ではなかったり、自分の意見や認識に従った課題が実は事実ではなく、思いつきや正義感による独りよがりなものだったり、などです。このような勘違いを避け、正しい課題提起ができるためのヒントが著書の中にあります。

 

課題提起の際に役立つ考え方のヒント

  • a. それは本当に問題なのか
  • b. 気分ではなく事実で語る
  • c. 命かお金にかかわること

鈴木鋭智 ミニマル思考-世界一単純な問題解決のルールより

 

4. それは本当に問題なのか

これはつい忘れがちですが、非常に重要な質問です。本人にとっては由々しき問題、課題であるとして、課題解決を図ったとしても、報われないパターンです。または、永遠に解が出てこないパターンです。「筋が悪い」課題設定の典型例として挙げられるパターンでもあります。人は感情的になったり、正義感を振りかざしたりする時ほどこのワナにはまってしまいます。いわゆる、独りよがりのケースですね。

 

著書では、「一流企業にコネ入社したケース」や「キラキラネームをつける親の非常識さ」に対する問題、課題提起の事例としてこれを挙げています。確かに、コネ入社の風習や親の常識のなさに対して確かに憤りを感じたりすることはあるかもしれません。ただ、これは全体としての問題なのか、誰が被害を受けているのか、短期間でコストをかけずに効果を得ることができる問題なのか、という点で得べき課題かどうかを冷静に判断する必要があります。

人はうっかりすると怒る必要のないことで起こってしまう不思議な生き物。私たちの頭の中はこのような「筋違いの問題意識」でいっぱいです。

鈴木鋭智 ミニマル思考-世界一単純な問題解決のルール

 

5. 気分ではなく事実で語る

次のポイントは、自分や他人の気分を起点に課題設定をしないということです。経験上、正義感は厄介です。会社のために、とか、社会はこうなければならないという個人の正義感から問題提起をしようとしてしまうことがあります。でも、よく考えてみると、その問題によってどのような人が、具体的にどの程度、被害を受けているのか、以外にもそれを本人も分かっていないパターンが多いのです。

 

先のコネ入社の件をもう一度例として挙げると挙げます。コネ入社のために就職活動生が実際にどの程度被害を受けているのか、もう少し具体的に言うと、何人ほど本来得られるであろう内定をとれていないのか。私はこの類の統計データを見たことがないため、実被害を知ることはできません。平成26年度の統計データに基づく大企業数は約1万1,000社ということですので、例えば全企業が5名の枠を持っていたならば、5万人を超えてしまいます。それはさすがに見逃すには大きいと言えるかもしれない。しかし、半分の会社が仮に1人ということであれば、約5千人です。本人にとっては確かに大きな問題で簡単に扱えるものではないですが、社会問題のレベルかと言われると、そうでもない気がします。

 

問題や課題認識の基準や見方は人それぞれで、主観的なものです。自分ではこれが問題だと思ったとして、かつ真実だったとしても、上司が違う見方をしてしまうと、立場の弱い立場では簡単に握りつぶされてしまいます。その場合、何が助けになるか、それは事実(ファクト)、特に数字付きの事実が最も助けになってくれます。自分の検証や認識が正しいかを評価する目的でも、また、自分が正しいことを証明するためにも事実で語るということは必要です。

 

説得力のある問題提起とは「気分」を「事実」で代弁させること。
「事実」が思いつかないなら、もしかしたらそれは実害ではなく単なる思い込みや偏見かもしれません。

鈴木鋭智 ミニマル思考-世界一単純な問題解決のルール

 

 

6. 命かお金に関わること

最後は、問題提起をする時に気を付けなくてはならない、焦点の絞り方と優先順位についての話です。

 

著書の中の問題(課題)について以下のような事例がありました。(以下、引用)同僚のお弁当の唐揚げをつまみ食いすること、同僚の財布から1万円をぬきとること、更に同僚をナイフで刺す事例(引用終わり)。その上で、どこが許せない(問題の)ラインかということを問うています。考えるまでもなく、財布から1万円を抜き取る、刺されるというのは許されたものではありません。これは少し極端な例となっていますが、言葉通り、「問題」という意味では、どれもが問題であることは間違いありません。ただ、これを許してしまうと、数えきれない数のことが問題となってしまい、収拾がつかなくなってしまいます。

 

皆さんご存じのMECE(もれなく、ダブりなく)ですが、まず、本当にもれなくということを意識すると恐らく大量の項目が出てくる可能性が高いです。その間に私たちは疲れて、そもそも何をしているんだっけ?という状態に陥ってしまいます。過去の私も実際にそうでした。MECE、特に網羅性を意識しすぎるがあまり、ドツボにはまって悩んでしまうパターンです。

 

その時に大切なことは誰にとって、どこからが問題になりうるラインなのか、という判断基準を持つ必要が出てきます。著書では命かお金に関わることを一つのラインに挙げています。ただ、日々の仕事の中では命とお金に関わる問題は当然として、それ以外にも切っても切り離せない問題があることも事実です。私自身、これはそれぞれ皆(例えば自分と上司)が異なる「ライン」を持っている中で、その境界線はどこなのかということをすり合わせることで共通の課題設定に近づけることができると思いますし、大きな後戻りを避けることもできるのではないかと考えています。

 

誰も否定できない、「説得力のある問題提起」の目安、それは「命かお金に関わるか」なのです。

鈴木鋭智 ミニマル思考-世界一単純な問題解決のルール

 

 

今回は、課題解決に当たる前に正しく、課題提起(設定)をやるといいですよ、という過去の自分に対するアドバイスでした。もし、皆さんも心当たりがあるようでしたら、私のように遠回りしないように参考にしてください。

 

【参考】今回引用した書籍の紹介

書籍名:ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール
著者名:鈴木鋭智
ページ数:171
発行日:2016年6月20日
読了に要した時間:2.0時間

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